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作詞講座入門編・詩の書き方

【作詞講座入門編:詩の書き方】

そういうわけで、詩を書いてみましょう。
…なーんて言われてさらっと書けるくらいなら、こんなページ読んでないですよねー。

そんな方のために、「詩の書き方」の話をします。

まー、"詩"って言っても幅広いのでアレなんですが、
ただの文をポエムっぽくする方法、って言えばいいかなー。そんな話です。

結論から言うと「何がどうした」だけじゃなくて、「どんな風に」をあの手この手で目一杯書きましょう、ってことになります。
ビジネス文書とか理系の論文とかだと「簡潔に」書くことが美徳ですが、"文学"としては「無駄」こそが「いとをかし」、ってことになってます。
…なんかすげー乱暴な言い方ですが、とりあえず納得してもらったことを前提に、先に進みます。

さて。
何から始めても構わないのですが、最初はモノでいってみましょー。
例えばうーんと、手ごろな物体として「スプーン」でやってみましょうか。
目の前にスプーンがある、という所からスタートです。

「スプーンがある」と書くと、そこで終わっちゃうので、
これを作文として長くして、次にポエムにしてみます。

基本戦術は、
「どんな風に」スプーンがあるか…描写
そして、それは「○○のように見える・思えるか」…比喩
の二種類です。
具体的には以下の感じ。

■例1:描写1(遠くから)
【茶色のテーブルの上に、スプーンが置かれている。】

遠くから、スプーンの背景と状況を書いてみました。
スプーンは「白いマグカップに入っている」でも、「古い引き出しの中」でも構いません。イメージしたスプーンを、絵を書くつもりで細かくイメージして、背景を言葉に変換しましょう。

んでもイマイチ、ポエムっぽくないなぁ。
というわけで、加工します。

⇒例1':褐色のテーブルの上に、一本のスプーンが置かれている。

茶色をちょっとカッコつけて「褐色」とか言っちゃいました。テヘ。
次に、単なるスプーンが主役なので、「スプーン」を強調しようかと「一本の」を入れました。
英文を和訳したみたいで、ちょっと意味深になった。わーい。

⇒例1'':褐色のテーブルの上に置かれている、一本のスプーン。
「置かれている」を前に持ってきて、語順を変えました。
ちょっとポエムっぽくなった…よね?

…微妙ですがほっといて、次に行きます。


■例2:描写2(近くから)
【スプーンには、乾いたコーヒーの跡がついている。】

スプーンを近くから見つめて、細かく今の状態を書いてみました。
例1同様に、「顔が映ってる」でも「太陽(や電灯の光)を反射して光っている」でも「よく見ると傷だらけ」でもいいです。
今度は背景ではなく、スプーン自体の様子を言葉に変換するわけです。

んでもイマイチなのでまた加工。

⇒例2':乾いたコーヒーの跡がこびりついている。

スプーンの話なのは前の一文と同じで、分かってることなので、省略しました。
更に、「ついている」を「こびりついている」に、ちょっと強調してみました。

⇒例2'':こびりついている、コーヒーの跡。

コーヒーという本来液体のものが「こびりついて」いるんなら、「乾いて」いるのは当然なので、「乾いた」を省略しました。
そこから例1と同じように語順を変えています。

■例3:比喩

描写が続いたので飽きてきました。
ここで、比喩…「○○みたい」「○○のように」を入れたいと思います。

この辺のタイミングは気分です。
…失礼しました、次講の「起承転結」で話をしようと思います。

描写をいくつかまとめて考えた後に比喩をまた考えて、最終的に好きなのだけ残したり、順番を変えたり…というやり方でも、
とりあえず一旦作って全体のバランスを見てから、足りなさそうな分をまた作るやり方でも、
慣れるまでは好きにやってしまえば良いかと思います。
ただ、訓練という意味では、多めに作るに越したことはありません。
楽器だって、最終的には沢山弾いてりゃそれなりに上手くなるに決まってるので。

さて、「テーブルの上のスプーンにこびりついているコーヒーの跡」は、何に似てるかなー。

泥とか水彩絵の具でもいいけど、それだと見た目の話だけなので、ちょっと味気ない気がするなぁ。
もう一段階上に行くために、「見た目」じゃなくて…例えば「心情」にしてみます。

「テーブルの上のスプーンにこびりついているコーヒーの跡」は、どんな「キモチ」に似てるでしょーか。

…なんじゃそりゃ。さっぱり思いつかん。
仕方がないので、登場している「物体」か「状態」の、どれかに似てればいい、ということにしちゃいます。

・「スプーンに似てるキモチ」
・「テーブルに似てるキモチ」
・「置いてある状態に似てるキモチ」
・「コーヒーに似てるキモチ」
・「こびりついている状態に似てるキモチ」

どれが一番書きやすいかなー。
私は、スプーンやテーブルやコーヒーに似たキモチや、置いてある状態に似たキモチを思いつかないので、「こびりついている状態に似てるキモチ」を選びます。

こびりついていて、なかなか取れない感じのキモチってーと…
・後悔のキモチ
・失恋したけど「まだ好きだー」ってキモチ

他にもありそうですが、とりあえず、このどっちかで行こう。
いい加減長くなってきたので、簡単そうな「後悔」を採用します。

直球に「後悔のように」でもひとまずOK。
ですが、もう一押し、「後悔するのはどんな時か」を考えると更にポエムっぽくなります。
「TVを見逃した時」「嘘をついた後」ってな具合。
あ、とりあえずはポエムっぽくなればいいので、ギャグ路線だろうが何だろうがお構いナシです。

とはいえ、ちょっとカッコつけるか。というわけでここではベタに、
【嘘をついた後のように。】
を採用します。

※補足
ここでは、スプーンという「物体」から始めたので「心情」で比喩をやってますが、
心情や季節のような無形のものからスタートした場合は、ここで似てる「物体」を探したりします。
「会いたい気持ちはまるでココア」
「ドラム缶のような冬」
ってな具合。(乱暴ですみません、似てるかどうかも考えずに書きましたww)
とにかく、比喩は別のジャンルの言葉でやるのがミソです。

-----------------------------------------------------
■整形
さて、ここまでを並べます。

【褐色のテーブルの上に置かれている、一本のスプーン。
 こびりついている、コーヒーの跡。
 嘘をついた後のように。】

スプーンから始めた割には、ちょっと雰囲気出てきた気がする。
さて、詩の王道に倣って、句読点をなくして、代わりに改行します。

【褐色のテーブルの上に置かれている
 一本のスプーン
 こびりついている
 コーヒーの跡
 嘘をついた後のように】

詩になった!…よね?

んでも一行目が長いなぁ。
というわけで、短くします。

【褐色のテーブルの上に
 一本のスプーン
 こびりついている
 コーヒーの跡
 嘘をついた後のように】

スプーンがテーブルの上にあるんだったら、置かれているのは当然なので、思い切って削除しました。
こっからは完全に好み。

【褐色のテーブルの上には
 一本のスプーン
 こびりついている
 コーヒーの跡
 嘘をついた後のように】

「テーブルの上に」「テーブルの上の」「テーブルの上には」…
正直どれでもいいんですが、「には」を採用して、遠くからスプーンを発見した雰囲気を出してみました。
あと、声に出した時のリズムが良いかなぁ、って。

さて、これで"詩"としては(短いこととか質の話はおいといて)完成です。
「後悔」と言う言葉は出てきてないけれど、後悔してるキモチが感じ取れる…はず!

もっと深読みすると、「一本のスプーン」に、
(全然どこにも出てきてないのに)「一人でいる孤独な私」を重ねてるようにも読めるかもしれません。
この辺は偶然の産物と言うか、読み手が勝手に深読みしてくれることを期待するわけで、
書いた側としてはそんなことは考えて書いてたわけじゃないです。ホントです。
…何となく意味深になった!とか喜んでたの、見てたでしょ?

んでもそういう「読み手の勝手な妄想」を武器にするために、
「何となく意味深にする」とか「書かなくても当然なことは省略する」って動作をやります。全力でやります。
(コーヒーの跡が「ついている」を「こびりついている」に強調したのも、「何となく意味深にする」動作です)
言葉の選定とかいじる箇所とか、「どこをどうすればソレっぽくなるか」ってのを会得するのはちょっと慣れが必要ですが、単語レベルで足したり引いたり、入れ替えたりで覚えましょう。

「間」を作れば作っただけ、深読みする余地が生まれます。
曖昧にすればいいってモンでもないんですが、とりあえずは曖昧にすることを覚えるのが早いんじゃなかろうか。
野球だとストレートを中心に投球を組み立てる、と聞いたことがありますが、文芸では変化球が基本です。
不慣れな内の直球勝負でミラクルを起こすには、かなりの幸運か無意識でのセンスが必要(なはず)なので、
一般人たる我々は、慣れてからやることにしましょう。

さて、次回は起承転結についてのお話です。

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テーマ:作詞・作曲 - ジャンル:音楽

  1. 2011/02/10(木) 00:32:40|
  2. 作詞講座(入門編)
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