徒然なるままに、何か書き。

日記とか作詞講座とか書いてます。

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作詞講座入門編・テーマの決め方について1

はい、では入門編「テーマの決め方」についてです。

歌詞にすることを前提とする場合、
詩を書く時に、テーマはできるだけハッキリ決めておく方が良いかと思います。
なんとなーくで書き始めるのは全然OKというか、私もよくやりますが、最終的には何がしかのテーマが必要です。

テーマは「心情」…起承転結で書いてたスプーンの曲で言えば「(彼への想い+)後悔」と、
その周辺に散りばめる各種背景(スプーンとか夏の思い出とか)に分けられますが、
ここで気をつけたいのは「心情は一つ(今のキモチ)に統一する」ことです。

一曲の中で時間経過・心情の変化を書くのは、あんまりオススメしません。
というのも、普通3分~5分前後の曲の中で、状況や時間の変化、心情の変化を書ききるのはかなり難しいからです。
下手すると説明不足になり、「実はこの二人は最初はラブラブだったんだけど一旦破局して、その後再会したんだ」みたいな作者の注釈がないと聞いている側にさっぱり伝わらない、なんてことになり得ます。
同時に存在する2つの心情(ラブラブだからこそ離れてると寂しい、とか)を書くことは全然OKですが、
少なくとも慣れない内は、一つの「詩」のメインテーマになる心情は「今の気持ち」に限定することを、全力でオススメします。

ストーリー仕立ての歌詞は、ポエムとしては良い出来でも、色々そぎ落として歌詞に加工して、その上で「最後まで聞いてくれないかもしれないリスナーをグッと掴める」状態にするのは至難の業です。
勿論やってる方はいますし、素晴らしい作品も多いのですが…
「『自称素人』をターゲットとしている」この講座では、ちょっとオススメするわけにはいかないなぁ。

どういう話をしているのか伝わるでしょうか。
例にします。

○オススメのテーマ例(心情変化・時間経過はゼロか少量)

・【テーマ:ラブラブ1】ラブラブ⇒ドキドキ⇒ウキウキ⇒ラブラブ
・【テーマ:ラブラブ2】デートでラブラブ⇒ちょっとよそ見されてヤキモキ⇒でもやっぱりラブラブ
・【テーマ:失恋後でさめざめ】何か見て切ない⇒昔を思い出して切ない⇒やっぱり今も切ない
・【テーマ:孤独】ぼけーっと孤独⇒何やっても孤独⇒どうでも良くなるぐらい孤独

・【テーマ:片想いでドキドキ】朝起きてドキドキ⇒会ってドキドキ⇒やっぱり言えなくてドキドキ
・【テーマ:ラブラブ3】一人で寂しかった時もあった⇒今はラブラブ⇒君に出逢った時はこうだった⇒そんでラブラブ

×オススメできないテーマ例(心情変化・時間経過が多い)

・【テーマ:ラブストーリー】出会い⇒片想い⇒両思い⇒運命のいたずらで別れ⇒感動の再会
・【テーマ:悲恋?】ラブラブ⇒相手が不治の病で永眠⇒自分も後を追って永眠⇒天国でハッピー
・【テーマ:ヤンデレ】ラブラブ⇒何か事件発生⇒ヤンデレ化⇒血だまりでハッピーな私


ちなみに、普通の歌詞なんかすいすい書けるわいっ という方でストーリー仕立てにしたい場合は、
「サビに共通のフレーズ・心情を持ってくる」ことで、キャッチーさを強調しつつまとめるのが一般的らしいです、とお伝えしておきます。
サビに共通の心情・フレーズを持って来られないほど、描写が大量に必要なストーリーは、ハッキリ言って歌詞には不向きかと思います。よほどの自信がない限りは、ポエムか小説か…歌にしたいならミュージカルとかオペラでやる方が…
…いや、「よほどの自信」があるなら、ストーリー描写を上手い具合にスリム化して、サビはキャッチーに統一感を出す、なーんて朝飯前ですよねっ。
うん、そうだそうだ。とりあえずはそんな感じですw

さて、くどくどと書いて来ましたが、とにかく、
「テーマとなる心情は現在のものに統一する」ということで、今回の講座は終わります。
次講は引き続きテーマについて、今度は背景の話です。

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  1. 2011/03/02(水) 23:04:06|
  2. 作詞講座(入門編)
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作詞講座入門編・起承転結について(実践4)

どうもこんにちは、久しぶりに作詞講座入門編の続きです。
随分日が空いてしまいまして、綺麗サッパリと、どこまで書いていたのかわからなくなりました。

というわけで、現在の状況のおさらいをします。

■今回の戦略
----------------------------------------------------------
<カタマリ1>
起+承/テーマ:スプーン(物体)
【褐色のテーブルの上には 一本のスプーン】・・・起(描写)
【こびりついている コーヒーの跡】・・・承(描写)
【嘘をついた後のように】・・・転+結(比喩)

<カタマリ2>
転/テーマ:後悔(出来事)
【ざらついたコンクリートと】・・・起(背景)
【鮮やかな夕焼けの記憶】・・・承(背景)
【躊躇いがちな声に】・・・転(動作)
【振り向きもしなかったけれど】・・・結(動作)

<カタマリ3>
結/テーマ:未定
【○○○○○○】・・・起(描写)
【○○○○○○】・・・承(描写) ※起と同化するかも
【○○○○○○】・・・転(比喩)
【○○○○○○】・・・結(比喩or描写) ※転と同化するかも
----------------------------------------------------------

さて、カタマリ3に行くわけですが…

カタマリ1は「スプーン」という物体を、カタマリ2は「後悔」した出来事を書いてきました。
カタマリ3ではスプーンや後悔について書いても構わないんですが、
ここをサビに転用できるように書くならば、スプーンと後悔の結論を出さなきゃいけません。

時系列だと、「スプーンを見て、後悔したことを思い出した」わけなので、
「で、今こう思う」という感想を述べるわけです。
どういう感想を持つか、これは「今あなたが思ってること」でOKです。
マユミちゃん(仮名)への後悔について、今のあなたのキモチを書きましょう。
「もう一度会いたい」「二度と会いたくない」「こっそり土下座したい」「できれば思い出したくない」
なんでも結構です。

今回は…今の私のキモチ、
「何事も、ままならぬことよなぁ(詠嘆)」
で行こうと思います。

彼へのキモチじゃないって?いやぁ、そう言われても…アレですよアレ。
思ってもないこと書いてもしょーがないんですよ。うん、ほら、ね。
とにかく、私の結論はソレなのでしょうがないんです!だって覚えてないんだもん。あ、言っちゃった。

で、ポエムとしてはともかく、歌詞としてはテーマに一貫性を持たせたい。
えーとつまり、この結論の中にスプーンを登場させたいわけです。
カタマリ3はなんたってサビ用なわけだしね。

「何事も思い通りにならないよねー」なキモチと「スプーン」。
カタマリ3ではこの2つを連結させることにします。

----------------------------------------------------------
では、「何事も思い通りにならない」ってキモチと「スプーン」のくっつけ方ですが…
関係ない二個のテーマをくっつけるには大して苦労はありません。
なぜかと言うと、関係ないものを適当にくっつけると、何かの比喩に見えるからです。
「スプーン(に関わる何か)のように、「何事も思い通りにならない」キモチ」。
具体的にはサッパリですが、うまいことくっつけると、何となくそれっぽく見えます。
…見えるんだってば!
えーっと、この際だから騙されたと思ってやってみてください。

さて、スプーンといえば、
・食器。
・液体をすくって口に運んで、飲み込むためのもの。
・丸くって、凹んでいて、持ち手がついている。持ち手を持って、凹んでいる部分を液体に入れて、液体をすくう。
・大体金属製。たまにプラスチックだったりする。
・カレーとかシチューとか、スープ系に使う。
・コーヒーとか紅茶とか、カップに入ってるものに砂糖を入れてかき混ぜたりする。

ってな感じでざっと羅列しました。
ここに出てくる言葉を使うと、スプーンっぽくなるはずです。特に動詞がオススメです。
「すくう」「飲み込む」「かき混ぜる」…この辺で良いかな。
「砂糖を入れる」⇒「溶ける」も良いかも。

あと、名詞だったら「金属」「プラスチック」あたり。
カレーとかスープとかでもいいんですが、「コーヒー」がカタマリ1に出てきているので、液体シリーズを除外しています。
そんな感じ。

----------------------------------------------------------
次に、「何事も思い通りにならない」キモチ。
例えば、思い通りにならないものって何でしょうか。

・時間
・重力
・運命
・他人
他にも腐るほどありますが、とりあえず使いやすそうな「時間」を選んでみます。

「時間が思い通りにならない」例を詳しく書いてみましょう。
・過去に戻れない、やり直せない
・止まってくれない
・凄い勢いで過ぎたりする
・未来のことが分からない
・季節が勝手に変わる

こんな感じのことを書けば、「思い通りにならない」キモチが表現できるはずです。
では、単語に分解します。

・時間
・過去
・未来
・季節
・止まらない
・通り過ぎる
・戻れない
・変わる

さて、材料はこんなもんで良いと思います。
では、スプーンな動詞と「思い通りにならない」キモチをくっつけていきます。

----------------------------------------------------------
材料はコイツラです。

■動詞グループ
・すくう
・飲み込む
・かき混ぜる
・溶ける

■その他グループ
・時間
・過去
・未来
・季節
・止まらない
・通り過ぎる
・戻れない
・変わる

時間や過去からの連想で、思い出や記憶なんかも使えますが

じゃ、いい加減長くなりすぎなので、ちゃっちゃと適当にくっつけていきます。

----------------------------------------------------------

かき混ぜても溶けない過去を
すくい上げて飲み込んで
まだ変われないまま
通り過ぎる季節を見ている

はい、くっつけました。「溶ける」「変わる」は否定で使ってますが。
ほら!なんかよく分からないけどソレっぽくなったでしょ、どーだ見たかっ。
…コホン。えーっと、この辺をどう組み合わせるかには練習が必要かと思いますが、まぁ手っ取り早くポエムになるのでオススメです。

しかし何となく、他人行儀と言うか心情がグッと来ないなぁ。
彼への想いが微塵も感じられません。いや、ないのでしょうがないんですが。

そんなわけで、この「意味深さ」だけで成立しているポエムを無理矢理ラブソング風味にするために、
一行だけ「あなた」を登場させようと思います。
「起承転結」理論にのっとるとすれば、3行目あたりが良いかなぁ。

あなた…の顔は覚えてないし、あなた…の声はカタマリ2で使ってるし、
あなた…の腕や背中との接点は皆無だったので、「あなたの言葉」を採用。

【かき混ぜても溶けない過去を
すくい上げて飲み込んで
あなたの言葉を消せないまま
通り過ぎる季節を見ている】

「変われない」を「消せない」に無理やり変換しました。
こんなもんで良しとしよう。

----------------------------------------------------------

<カタマリ1>
起+承/テーマ:スプーン(物体)
【褐色のテーブルの上には 一本のスプーン】・・・起(描写)
【こびりついている コーヒーの跡】・・・承(描写)
【嘘をついた後のように】・・・転+結(比喩)

<カタマリ2>
転/テーマ:後悔(出来事)
【ざらついたコンクリートと】・・・起(背景)
【鮮やかな夕焼けの記憶】・・・承(背景)
【躊躇いがちな声に】・・・転(動作)
【振り向きもしなかったけれど】・・・結(動作)

<カタマリ3>
結/結論:何も思い通りにならない⇒ラブソング風変換
【かき混ぜても溶けない過去を】・・・起(描写)
【すくい上げて飲み込んで】・・・承(描写)
【あなたの言葉を消せないまま】・・・転(「あなた」登場)
【通り過ぎる季節を見ている】・・・結(描写)


----------------------------------------------------------
なんか最初の戦略とちょっと違う話になりましたが、とりあえずポエムっぽいのが出来ました。
尻切れトンボ感は拭えませんが、まぁ二番をくっつければ何とかなるでしょう、きっと。

こんな感じで、何か一つテーマを作って、起承転結で構成すれば、
それっぽいポエムが書ける、ということを納得して頂ければ幸いです。

さて、大変長くなりましたが「起承転結について」は以上です。
次回は「テーマの決め方」ということで、歌詞の素材の「詩」を書く時に
気をつけるべき「何を書くか」の話をします。

テーマ:作詞・作曲 - ジャンル:音楽

  1. 2011/03/02(水) 22:58:11|
  2. 作詞講座(入門編)
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作詞講座入門編・起承転結について(実践3)

さて、カタマリ2は現在こんな感じです。

■遠くからの描写
【まだ強い日差し
ざらついたコンクリート
ひび割れた点字ブロックの上
背中から投げかけられた声】

■近くからの描写
【鮮やかな夕焼け
躊躇いがちな声
差し出された手
振り向きもしなかった】

「9月の歩道橋で後ろから、「付き合ってみても面白いかもよ?」って言われて「へー」って流した」
の割にはソレっぽくなりましたが、まだ"詩"というには微妙です。

しかし、それなりに長くはなりました。
ここで比喩に切り替えてもいいんですが、正直長くなりすぎてます。
でもって、真面目に読んでくれてた方なら気がついているかもしれませんが、
カタマリ2で描写してるのは、実は「物体」じゃないですよね。

じゃあ何か、っていうと「出来事」です。
で、出来事というのは、ただ描写しただけで「転」になる要素が勝手に入ります。
※この「転」は、一行単位じゃなくてカタマリ単位でも使えます。
よーするに、背景のカタマリ・動作のカタマリに分けるってことです。

たぐい式公式3:■「転」は、「背景」と「動作」の切り替えで作ることが出来る。(出来事の場合)

「いつ」「どこで」「何を」「どうした」を2つに分けるとしたら、多分、「いつ・どこで」と「何を・どうした」に分けますよね。
この「いつ・どこで」を背景、「何を・どうした」を、ここでは動作と呼ぶことにします。
学芸会の劇だったら、舞台上のダンボールで出来てたりする背景が文字通り「背景」、役者のセリフや動きが「動作」です。

ピンと来なかったりするでしょうか。まぁ、もうちょっと頑張って読んでください。
とにかくそういうわけなので、この材料を起承転結のカタチに組み替えて、終わりにしちゃいます。

ここまでの8行を背景と動作に分けると、こうなります。

■背景グループ
・まだ強い日差し
・ざらついたコンクリート
・ひび割れた点字ブロックの上
・鮮やかな夕焼け

■動作グループ
・背中から投げかけられた声
・躊躇いがちな声
・差し出された手
・振り向きもしなかった

さて、この材料から、分かりやすく「起・承・転・結」にそれぞれ対応させた4行を選ぶことにします。

ルールとしては、
・書いた時の時系列は、ここでは変えない(上から下に向かって選ぶ)
・「起・承」は背景から、「転・結」は動作から選ぶ
とします。

とはいえ、重複してる部分がありますよねー。
そう、動作グループには「声」が2個出てきてます。
もうちょっと言うと、「まだ強い日差し」「鮮やかな夕焼け」は両方「太陽の光」で、これまた被ってます。
さらにコンクリートと点字ブロックは、どっちも物体で、しかも両方「地面の材料」。
一個にまとめたり、重ねて使って太陽や地面を強調するって手もあるんですが、ここでは単純に、「両方同時に使うのは避ける」ことにします。

で、実際選ぶのは何となくの好みでOKです。
ルール通りにやれば、どれでもそれなりにポエムっぽくなるはずですが、個人的にこんな感じで選んでみました。

【ざらついたコンクリート】・・・起
【鮮やかな夕焼け】・・・承
【躊躇いがちな声】・・・転
【振り向きもしなかった】・・・結

「まだ強い日差し」と「鮮やかな夕焼け」の二者択一で夕焼けを選んだ理由は、
今更だけど「スプーンって夏っぽくないよね」って思ったからです。
この辺は「テーマの選定」でやります。

あと、「差し出された手」よりは「振り向きもしなかった」の方が「結」っぽいかな、って。
声(背中or躊躇い)か手か、って選択には特に意味はありません。
コンクリートと点字ブロックの選択も同じく、意味はなし。

「転」がちゃんと「転」に見えますか?大丈夫なはずなんだけど。
ピンと来てなかった方も、なんとなく納得してくれたということにして、次に行きます。

---------------------------------------------------------
そんなわけで、整形するんですが…
単品でやると良く分からなくなるので、カタマリ1と合わせて見てみます。

■【褐色のテーブルの上には
一本のスプーン
こびりついている
コーヒーの跡
嘘をついた後のように】

【ざらついたコンクリート
鮮やかな夕焼け
躊躇いがちな声
振り向きもしなかった】

あー、うー。
やっぱり「スプーン」と「へー」だけに、どーにも相性がイマイチです。
どうやって馴染ませたものか。

■【褐色のテーブルの上には
一本のスプーン
こびりついている
コーヒーの跡
嘘をついた後のように】

【ざらついたコンクリートと
鮮やかな夕焼けの記憶
躊躇いがちな声に
振り向きもしなかったけれど】

こ、こうか…?
別物なのがバレバレだったので、「記憶」なんて言葉を入れて、回想シーンなことを強調してみました。
あとはちょこちょこ「と」「に」「けれど」なんて足してみました。

正直言って意味不明ですが、ポエムっぽくはなった気がするのでこれで良しとします。
次、やっとカタマリ3です。



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  1. 2011/02/15(火) 01:37:56|
  2. 作詞講座(入門編)
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作詞講座入門編・起承転結について(実践2)

さて、まだまだ続きます。
くどいようですが、私が忘れそうなので公式と戦略をまたおさらいしまーす。

たぐい式公式1:■1行単位の「転」は、「描写」と「比喩」の切り替えで作ることが出来る。(単なるモノの場合)
たぐい式公式2:■カタマリ単位の「転」は、「テーマをスライドさせる」ことで作ることが出来る。

■今回の戦略
----------------------------------------------------------
<カタマリ1>
起+承/テーマ:スプーン
【褐色のテーブルの上には 一本のスプーン】・・・起(描写)
【こびりついている コーヒーの跡】・・・承(描写)
【嘘をついた後のように】・・・転+結(比喩)

<カタマリ2>
転/テーマ:後悔
【○○○○○○】・・・起(描写)
【○○○○○○】・・・承(描写) ※起と同化するかも
【○○○○○○】・・・転(比喩?)
【○○○○○○】・・・結(比喩or描写) ※転と同化するかも

<カタマリ3>
結/テーマ:未定
【○○○○○○】・・・起(描写)
【○○○○○○】・・・承(描写) ※起と同化するかも
【○○○○○○】・・・転(比喩)
【○○○○○○】・・・結(比喩or描写) ※転と同化するかも
----------------------------------------------------------

で、前回はカタマリ2の「遠くからの描写」をやりました。
結果はこうです。

【まだ強い日差し
ざらついたコンクリート
ひび割れた点字ブロックの上
背中から投げかけられた声】

この中で「起承転結」させればいいんじゃないの?って思った方、それはそれでOKです。
んでも、ただでさえ最初のテーマが「スプーン」な上に、後悔の内容が凄く薄いので、
ここはもうちょっと頑張って、後で気に入った材料だけ使うやり方の方がマシになる…と信じて、続けていきたいと思います。

さて、続き続き。

---------------------------------------------------------
■カタマリ2:例2(近くからの描写)

さて、近くからの描写です。

①:彼の描写

うちの高校はジャージがダサかったので、多分ジャージじゃないと思うんだけど…覚えてないなぁ。
面倒なので、普通にGパンにTシャツとか着てたたことにするか。(高校は私服でした)
彼は坊主だったはず。んでも、後ろにいたから、表情は分からんのよねー。
あー、そう言う意味では坊主もTシャツも見えないのか。失敗失敗。

えーとつまり、「背中から投げかけられた声」を使うなら、「彼の見た目」は書けないわけです。
理由は簡単で、このシーンで私は、彼を近くから見ていないから。
彼の見た目を書くなら、「私が振り向いた」動作を入れる必要があります。

こーいうちょっとした矛盾は、目立たなければシカトしていいって考えもあるんですが、
結果として、詩がとっ散らかった感じになったり、意味もなく言葉を並べたように見えてしまうケースが多いので、
わざと「散らかった」感じを出したいのでなければ、お勧めできません。
今回みたいに、元のテーマ自体に大した意味がない場合、尚更です。

で、どうすればいいかというと、「じゃあ、私は何を見ていたか?」を書けばそれでよしです。
多分目の前の階段を見てたとか、関係ない方を見てたとかですね。「彼を見てなかった」ってのもアリだな。
それを描写します。
めんどいので、同様の動作は説明を省いていきます。

① 私は空を見ていた。
①' 夕焼けの空を見ていた。(詳細化と「私」の省略)
①'' 鮮やかな夕焼けを見ていた。(更に詳細化、「空」の省略)
①''' 鮮やかな夕焼け(「見ていた」を省略)

はい、次。

---------------------------------------------------------
②彼の声の描写

どんな声だったっけ。多分、あんまり大声じゃないだろうな。
かといって小さいって訳でもないだろう、聴こえたんだし。
まぁ、普段ハキハキしてた割には言いにくそうな、ごにょごにょした感じだったと思います。

・普段と違う
・迷ってるみたいな
・ごにょごにょした

…ちょっとカッコつけた言い方で言い換えるってーと…
②躊躇いがちな声

とかでいいかな。

おっけ、次。
---------------------------------------------------------
③話した中身の描写

ここでセリフを直接入れるのは最初はやめておきましょう。
「七生の間、汝を愛し抜くと誓おう」なんて、インパクト溢れるセリフを
相手が喋ってくれたなら、そのまんま頂くことも可能ですが、
そんな猛者は中々いません。

「ありがとう」とか「好きだ」みたいな、よく歌詞に使われる直球セリフを持ってくる手もありますが、
どーしてもクサくなるので、使い所が難しい。
何が何でも入れたい場合のために取っておいて、慣れない内は避けたほうが無難です。

じゃあどうするかというと、「どんなコトを話したか」にします。
同じだろうって?違うんだなぁ、コレが。
何が違うって、加工のし易さが格段に違います。
プラス、加工すると話した内容が直接見えなくなるので、読み手が勝手に妄想してくれます。

「俺と付き合ってみない?」って書いてあると、そのセリフを言われたことがある人しか共感できませんが、
「想いを告げてくれたキミ」って書いてあれば、「ずっと前から好きだった」も、
「愛してる。俺と結婚してくれ」も、「言い出せなかったんだけどさ、実は好きな人が出来て…」であっても全部該当します。
そういう作戦です。

で、実際何話したっけなー。あんまり覚えてないんだよなあ。
「好きだって言ったらどうする?」とか、「お前のこと、嫌いじゃないよ」とか、
「付き合ってみても面白いかもよ?」みたいなノリだった気がします。
私はと言うと「へー」とか「あはは~」とか言ってスルーしたような気がする。
それだけだったような。
…書きにくいなぁ、もう!

「付き合ってみても面白いかもよ?」「へー」だったことにして…いける、か?

③二人での未来へ誘ってくれた
く、苦しい…。

③'手を差し出してくれた
「二人での未来」がイケてない気がするので(イケるケースもあるはずなんですが…)省略。
誘う⇒手を差し出す、に言い換えてみました。

③''差し出された手
順序変更、とりあえず元のやりとりが見えなくなったのでよしとしよう。

続いて、私の「へー」の描写。
彼のセリフを「差し出された手」とするならば、私の態度はどう書けばいいかな。

④無視した
⇒流石にアレなので、カッコつけます。
④’振り向きもしなかった

これでいいか。

というわけで、並べます。

---------------------------------------------------------
■カタマリ2:例2「近くからの描写」

【鮮やかな夕焼け
躊躇いがちな声
差し出された手
振り向きもしなかった】

散文調ですが一旦これで。

更に続きます。


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  1. 2011/02/13(日) 20:54:13|
  2. 作詞講座(入門編)
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作詞講座入門編・起承転結について(実践1)

では、実際にスプーンの詩を長く伸ばしていきます。
公式と戦略のおさらいをしましょう。

たぐい式公式1:■1行単位の「転」は、「描写」と「比喩」の切り替えで作ることが出来る。(単なるモノの場合)
たぐい式公式2:■カタマリ単位の「転」は、「テーマをスライドさせる」ことで作ることが出来る。

■今回の戦略
----------------------------------------------------------
<カタマリ1>
起+承/テーマ:スプーン
【褐色のテーブルの上には 一本のスプーン】・・・起(描写)
【こびりついている コーヒーの跡】・・・承(描写)
【嘘をついた後のように】・・・転+結(比喩)

<カタマリ2>
転/テーマ:後悔
【○○○○○○】・・・起(描写)
【○○○○○○】・・・承(描写) ※起と同化するかも
【○○○○○○】・・・転(比喩)
【○○○○○○】・・・結(比喩or描写) ※転と同化するかも

<カタマリ3>
結/テーマ:未定
【○○○○○○】・・・起(描写)
【○○○○○○】・・・承(描写) ※起と同化するかも
【○○○○○○】・・・転(比喩)
【○○○○○○】・・・結(比喩or描写) ※転と同化するかも
----------------------------------------------------------

そんなわけで、カタマリ2です。
さくっと一行目から。
テーマは後悔にスライドさせました。カタマリ1と同じように、後悔を描写してみます。

…と言っても、後悔を描写するって何ぞ?ってなりますよねー。
ここからは「個人の実体験」で行くしかありません。
思い出したくないかもしれませんが、後悔した時のことを詳細に思い出してください。
で、それを言葉にする必要があります。

恥ずかしいとかイヤだとか言ってちゃダメです。
あなたが後悔してるマユミちゃん(仮名)との思い出が減るわけじゃありませんし、
「マユミちゃん(仮名)にそんな酷いコト言ったなんてサイテー!」とか誰かに言われるわけじゃありません。
思い出すだけで死にたくなるほど辛いこと、枕に顔を埋めてジタバタしたくなるほど恥ずかしいこと、
コレをなりふり構わず書き上げてこそ、「物書き」です。

あなたが後悔したのはいつですか?
その時の季節は?それは何処でしたか?
その時、マユミちゃん(仮名)はどんな服を着て、どんな表情でしたか?
あなたはどんな「後悔していること」をしましたか?
その時、あなたはどんな気持ちでしたか?
何故、今後悔しているのですか?
その時にどうしていれば、後悔しなくてすみましたか?

その出来事を、「描写」するわけです。

慣れてきたら、思い出を捏造して同じことができるようになります。
が、そうなるまでの間はとにかく「具体的な実体験」を書くしかありません。
というか、慣れたとしても「実体験」を元にしていない「捏造」で書いたものは、
どこか薄っぺらくなってしまい、ぐっと来るものが書けません。そういうものです。

相手が二次元の住人だろうとネトゲ上の恋人だろうと構いませんが、
そういった「相手の情報」は捏造するとしても、それ以外はとにかく「実体験」を書きましょう。
嘘には8割ぐらいの真実を混ぜると、格段にバレにくくなります。
ホントですよ、嘘つくときは試してみてください。

そんなわけで、後悔について書くことにします。
私は女ですし、マユミちゃんという知り合いは…親戚の叔母さんぐらいですが、
今思えば「アイツに酷いこと言った…かも?」って後悔みたいなものは経験があります。

~回想~
あれはそう、高校の時…文化祭か何かの準備で、学校の近くのお店に材料を買いに行った帰りのことでした。
なんとも思ってなかった男の子に、「好きかもしれない」みたいなことを言われて、
とっさに笑い飛ばしてスルーしてしまったんです。
今思えば、アレは彼にとっての真剣な告白だったかもしれなくて、
その時に真面目に受け取って付き合ったりしてたら、その後なんやかんや…みたいになって、
もし上手く行ってたら、今頃ゴールインして私は2児の母になってたかもしれない。
もしかして、もの凄く勿体無いことをしてしまったのではないか…。
いや、好みじゃなかったんだけどね。私と身長変わらなかったし。
いい奴だったけど、なんていうか、まーそのアレですアレ。いやまぁうーん、まぁそんな感じ。
~回想終わり~

って、後悔にしちゃ軽っ。すげー軽っ。どう考えても深刻じゃない。
軽いキモチを描写するとどーしたって浅くなるのは仕方ないんですが、
折角ここまで書いたので、「こんな後悔でも書けるよ!」ってことで突き進んじゃいます。

さて、実践。

---------------------------------------------------------
■カタマリ2:例1(遠くからの描写)

場所は…歩道橋…だったと思います、たぶん。
季節は…文化祭だったんだから多分9月ぐらいかな。
状況は…確か、私が先を歩いてました。彼は後ろにいたはず。

①【9月】
②【歩道橋の上】
③【私は、彼に後ろから話しかけられた。】

③が不自然に見えるかもしれませんが、とりあえずどう加工してもいいように、
「英語を和訳したように」主語・述語・目的語をそれぞれ書いてます。

さて、どれが使えるか分かりませんが、とりあえず全部ポエムっぽくしましょう。
9月や歩道橋はそのままでも使えそうですが、それぞれポエムっぽくする練習のために、
【9月はどんな時期か】【歩道橋はどんな物体か】をそれぞれを描写します。

---------------------------------------------------------
⇒①' 9月は暑い。
身も蓋もないな。もっと詳しく行きましょう。

⇒①'' 9月は、夏が終わりきっていないし、日差しもまだ強くて、暑い。
ちょっと使えそうな気がしてきました。
この辺の増やし方がピンと来なければ、天気予報だろうが小説だろうが構いませんので、どっかから引っ張ってきましょう。
もうちょっと材料を増やしてみます。
「暑い」又は「熱い」物体の比喩をやってみようかな。

⇒①''' 9月は、夏が終わりきっていないし、日差しもまだ強くて、焼けた石のように暑い。
よくある比喩をぶち込んでみました。フライパンでも熱湯でもいいけど。

さて、9月以外のどれか、「夏が終わりきっていない」「日差しもまだ強い」「焼けた石のように暑い」から好きなのを選びます。
今回は、「日差しもまだ強い」を選ぼうかな。
残りの部分はざっくり削除。

⇒①加工 日差しもまだ強い
⇒①加工' 日差しはまだ強い
「9月」の言い換えとして使うので、名詞である「日差し」をメインにして、「も」を「は」にしました。

これ以上の加工は後でやることにして、次、【歩道橋の上】。

---------------------------------------------------------
⇒② コンクリートで出来ていて、点字ブロックがある歩道橋の上
⇒②' ざらついたコンクリートで出来ていて、ひび割れた点字ブロックがある歩道橋の上

滑らかなコンクリートでも、真新しくて鮮やかな黄色の点字ブロックでも、勿論OKです。
さて、加工加工。

⇒②加工 ざらついたコンクリート、ひび割れた点字ブロックの上
思い切って「歩道橋」を削除しました。ついでに「出来ていて」「がある」もいっしょに抜いてます。
「そこが歩道橋だったかどうか」は大した問題じゃないからです。
でもって、「歩道橋」をわざわざ抜くことによって、ポエムっぽくなって…るはずです。
これで歩道橋だったことがバレなくなりました。

こんな感じで加工すれば、貴方にとって、池袋のサンシャインや
横浜の赤レンガ倉庫が悲しい思い出の場所であることは滅多にバレません。
情報漏えい対策とポエム化を同時に出来て、一石二鳥!という算段です。

さて、次。【私は、彼に後ろから話しかけられた】。
---------------------------------------------------------
⇒③ 私は、彼に背中から声を投げかけられた。

「後ろから」を「背中から」に、
「話しかけられた」を「声を投げかけられた」に、それぞれ言い換えました。
まぁ、ちょっとカッコつけただけなんですけど。この辺の言い換えボギャブラリーは、畑から仕入れます。

⇒③加工 背中から投げかけられた声。
「私」は主人公なので省略。
「彼」は…声が投げかけられるなら、他に「誰か」がいたことは当然なので、ここも省略。
そこから語順の変更をやってます。

---------------------------------------------------------
さて、加工した①~③を並べます。
【日差しはまだ強い
ざらついたコンクリート、ひび割れた点字ブロックの上
背中から投げかけられた声】

単なる散文ですが、「9月に歩道橋で話しかけられた」よりは随分ポエムっぽくなりました。
ちょっと改行・整形します。

【まだ強い日差し
ざらついたコンクリート
ひび割れた点字ブロックの上
背中から投げかけられた声】

中学校卒業済みの方なら、「体言止め」とかいう単語を国語の授業で聞いたことがある、はず。
しょっちゅう語順を変えて、名詞で終わりにしてるのは、この動作です。
やりすぎてもアレなんですが、そこは後で調整することにします。

こんなもんでしょうか。
長くなりすぎたので、次回に続きます。



テーマ:作詞・作曲 - ジャンル:音楽

  1. 2011/02/13(日) 20:52:11|
  2. 作詞講座(入門編)
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